「飲食店における消費税増税準備の実態調査」をやろうと閃いた時に、最初に頭に浮かんだのが株式会社広小路キッチンマツヤの鈴木社長でした。

冷静になって考えれば、迷惑この上ない話ですよね(反省!)
それでも、鈴木社長は嫌な顔一つせず、色々とお話しいただきました。

広小路キッチンマツヤさんは、名前の通り、広小路通りの一等地でご商売を続けていらっしゃいます。
リニューアルはされていますが、創業56年を迎える名古屋めしが食べられる老舗洋食屋さんです。

2016年に同ビルの地下にあった酒天童子さんを1階に移し、マツヤさんは2階のみの営業形態となっています。

この酒天童子さんが思い切ったイメチェンをしていました。
ハッピーアワー(17時~19時)は、

ジムハイボールとレモンサワーが1杯50円!
19時以降は、

プレモル生ビール1杯190円!!
で、すさまじい集客を成し遂げています。

ハッピーアワーとはいえ、50円はインパクトがあります。
客単価は下がりますが、来店頻度が上がっているので、売上は右肩上がりだそうです。

新規客を追うことも大切ですが、既存客の来店頻度を上げる事の大切さが証明されています。

これは、二店舗営業の強みを存分に発揮されている訳ですが、商圏が被る出店をしている場合は、マツヤさんと酒天童子さんのように、店舗ごとの特徴を伸ばし、色を分ける戦略は参考になると思います。

それから、「井の中の蛙」のお話は、とても共感しました。

あなたも、うすうす感じていると思いますが
飲食店に従事すると、お店に拘束される時間が長くなり
話し相手がいつもの決まったメンバーになりがちです。

たまに会う人も、変わり映えがない、、、

知らず知らずのうちに、思考が硬直化してしまいます。
↑↑↑
実は、コレを自覚していない(敢えて目を背けている)経営者さんって多かったりします。

マツヤさんでは、既にいろんな場面で自覚症状が出ていたそうです。

そこで、危機感を感じた鈴木社長が下した大英断が、酒天童子さんの上記の目玉商品です。
安売りを前面に出しているようですが、その売り方自体は、大変工夫され試されています。
今回の経験は、今後のお店の繁栄にも貢献してくれると思います。

鈴木社長、貴重なお時間とお話をありがとうございました。

株式会社広小路キッチンマツヤ
http://mty1962.web.fc2.com/

情報は、お目にかかった時点のものです。

投稿者プロフィール

林 良江飲食店専門の税理士
飲食店の売上アップを頑張ることなく、最短3ヶ月でお店のお金を2倍に増やす専門家。
15年以上にわたり飲食店専門の税理士として数多くの飲食店の財務に携わり、飲食店経営者の最も身近な相談相手としての役割を担ってきました。